『台宗課誦』3 「法華懺法」と「例時作法」
こんばんは。
今日から『台宗課誦』の「目次」を見ていきましょう。
そこには、「法華懺法」と、「例時作法」の文字が見えます。
『法華懺法』(ほっけ・せんぼう)の「法華」とは、『法華経』(ほけきょう)というお経を指します。「懺法」の「懺」とは、懺悔(ざんげ)の意味で、「法」は難しい言葉(多くの意味がある)ですが、この場合は、「儀式」という意味でしょうか。
「法華経の教えにしたがって、罪をつぐなう儀式」という意味です。中国の天台宗を開いた方の書物によると、当時は、これを21日間行ったそうです。
『例時作法』(れいじ・さほう)の「例」は、恒例の「例」ですね。ですから、「例時」で、「決まった時間に」という意味でしょう。「作法」とは、「きまり」という意味で、決まった時間にするものです。
法然(ほうねん)上人という浄土宗の開祖さまのお言葉を集めた『黒谷上人語燈録』(くろだにしょうにん・ごとうろく)によると、
例時作法,如常,但日沒,一時修之。
「例示作法は、恒例とし、日没のある時にこれを行う。」
とありますから、夕刻のいずれかの時間に行っていたようですね。
天台宗では、この二つの作法が朝晩のお勤めの主なものとなります。
内容についても、勉強していきたいと思います。
では、また。